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ユークレース Euclase

基本情報

  • 色:無色、淡い緑から濃い黄緑色、緑がかった青、淡い青から濃い青、白
  • 屈折率: 1.66前後
  • 化学組成: (Li,Na)Al(PO4)(F,OH)
  • 硬度: 7.5
  • 比重: 2.99 ~ 3.10
  • 結晶系: 単斜晶系
  • 産出場所: ブラジル、オーストラリア、コロンビア、ドイツなど

 

化学組成にあるように正式名はベリリウム 水酸化アルミニウム ケイ酸塩鉱物といいます。

ペグマタイト中のベリルの分解生成物です。

 

重要な産業用途はなく、高品質の結晶は、鉱物収集家から高く評価されています。

ギリシャ語のεὖから「簡単に」、κλάσιςから「破砕」に由来する

ルネ・ジュスト・ハウイによって名付けられました。

 

硬度(7.5)はベリル(7.5-8)に似ており、トパーズ(8)よりも少し低いです。

カットしても、特定の種類のベリルやトパーズに似ており、比重によって区別します。

 

採掘者によると、現場でユークレースを目的として実際採ったことは

一度もないとも言っています。

希土類鉱物であるため、見つけること自体期待していないし産出量は少量です。

実際、ほとんどのユークレースは無色から白色であるため簡単に見落とされてしまいます。

 

出どころ

最近ではおそらくサクマラ川メドノゴルスク地区

オレンブルクスカヤ州あたりで採れますが、

1792年にロシアのウラル山脈南部のオレンブルク地区で最初に報告され、

サナルカの金を含む砂利でトパーズとクリソベリルとともに発見されています。

今日の宝石および標本品質のユークレースの最も重要な供給源は、

ブラジルのミナスジェライス地域にあるオウロプレトからのものです。

他に注目すべきユークレースの産出地には、オーストラリア、オーストリア、

中国、コロンビア、コロラド(米国)、ドイツ、ロシア、ジンバブエがあります。

ユークレース原石

ユークレース原石 www.iRocks.comより

 

見どころ

硬度自体は高く硬いものの、名前の由来からして、

容易な劈開性のために、結晶がもろく、欠ける傾向があります。

そのため普段から取り扱いには注意を要し、リングなどへの装飾への使用は難しい宝石です。

色彩が良く、一部の透明度の高い標本がファセット化され、

コレクターアイテムとなっています。

目立つ縞模様のある角柱状の結晶と、

明るい色調の美しい青色で最もよく知られています。

一般的に、透明から白色のピースがほとんどですが、

特にこの独特の青色が一部でも入っていると人気が跳ね上がります。

 

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