パリサイト

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パリサイト Parisite

基本情報

  • 色: 茶色、茶色がかった黄色、ワックス状の黄色、灰色がかった黄色。透過光では無色から黄色
  • 化学組成:Ca(Ce、CO)2(CO3)32
  • 硬度: 4.5
  • 比重: 4.33~4.39
  • 結晶系: 単斜晶
  • 産出場所: 南アメリカ、コロンビアなど

パリサイトは主にパリサイト-(Ce)ですが、構造内にネオジムが存在すると、

鉱物はパリサイト-(Nd)になります。

ここでは主にパリサイト-(Ce)のご紹介です。

出どころ

詳しい資料はほとんどありませんが、最初に発見されたのは、

南米はエメラルド鉱山で有名なムソーの鉱山でした。

19世紀の初頭の話で、この結晶体を持つものが、最初に名付けられたのは、

グリーンランド南部ジュリアネハーブの鉱物で、その名はシンシサイトでした。

コロンビア産のパリサイトにはバリウムを含むものが多くみられます。

パライサイト原石

見どころ

へき開性を一部持った結晶で、モース硬度は4.5とともに、取り扱いに注意の要するレアストーンです。

透明度の高いものは、光にあたるとウィスキーブラウンの豊潤な輝きが楽しめます。

市場に出回る多くは、その硬度等や不透明性でカボションカットされることの多い宝石ですが、

パリサイト(カボション)

カボションカットのパリサイト

カッターが思い切って、ファセットカットするとその人気は世界レベルです。

しかし、レアストーンの宿命ではありませんが、これも1ct以下の小粒がほとんどとなります。

リサイトは、よくリサイトと間違えられることも多く、

バリサイトは白とグリーンカラーのビーズに加工される場合が多く、

ターコイズ(トルコ石)と間違えられます。

パリサイトは、ブラウンからイエローの濃いウィスキーカラーが評価が高く、

レアストーンの十傑にも選びたい宝石です。