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ルビー Ruby

基本情報

  • 色:赤、オレンジがかった赤、紫がかった赤
  • 屈折率: 1.762 ~ 1.770
  • 化学組成: AL2O3
  • 硬度: 9.0
  • 比重: 4.00
  • 結晶系: 三方晶系
  • 産出場所: ビルマ、東アフリカ、タイ、マダガスカル、ベトナム、パキスタン他

その硬度、耐久性、光沢、希少性からみて最も人気のある宝石です。

大きいサイズの透明なルビーは、もはや新しく採掘はされませんが、

もし採れるとするならばダイヤモンドよりも希少です。

 

コランダム族である赤系の変種ルビーは、数千年もの間、

世界で最も価値のある宝石のひとつとして君臨してきました。

長い歴史において、歌詞になり様々な伝説や物語になってきた

宝石の中の宝石と言えるでしょう。

そのために、偽物も多くその技術も巧みに発展し、

現代では難しい石のひとつであるともいえます。

 

ルビーとサファイア以外のコランダムは、

その色合い以外のすべての特性が同じであるため、

本質的にルビーは赤いサファイアとなります。

しかし、その赤の魅力と歴史的重要性のために、

ルビーは常に特別な個々の宝石として分類され、

サファイアの変形として識別されることはありません。

ただし、一部の紫がかった赤の色合いのピースは、

ルビーまたはサファイアとして分類される境界線にまたがる場合がありますので、

赤っぽいサファイアとなることがあります。

 

出どころ

ビルマ ルビー」という通称名があるように、

ルービーの産地と言えばビルマであり、現在のミャンマーです。

中でも、卓越した発色したルビーは「ピジョンズ ブラッド ルビー」と呼ばれ、

大きく完璧なビルマ ルビーは数百万ドルの価値があります。

 

現在、市場に出回っているルビーのほとんどはタイ産で、

これらのルビーは茶色がかった色合いがほとんどです。

このため、大半は色を改善するために熱処理を施してあります。

熱処理は、コランダム全般にされるもので、

ルビーを熱処理すると、小さな内部欠陥が取り除かれ、

透明度と色合いが向上します。

ベトナム産ルビークリスタル

 

見どころ

ルビーにもインクルージョンによって、評価の上がるものがあります。

スタールビーが代表的なもので、小さな、細い、Ruby のルチル針で、

アステリズムと呼ばれる光が放射状に光る現象で、通常6 つの光線が現れます。

スタールビー全部が価値があるかと言えばそうでもなく、

一般的なルビーよりもむしろ価値が下がり

もちろん透明感の高いものの方が価値が高くなります。

 

ルビーは最も高価な宝石の 1 つですが、色合いやインクルージョンの性質により

しばしばカボションカットされます。

タンザニアでは、緑のゾイサイト中に赤いルビーがまじった石を、

カボションカットした有名な装飾品があります。

ゾイサイトとルビーのペンダント

ルビーの色は通常、金属クロムの微細なインクルージョンによって生じます。

これらの不純物は、ルビーを蛍光色の要因となることが多く、

ルビーの識別のひとつに役立ちます。

実は、ルビーも多色性なのです。