アパタイトタイトル

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アパタイト apatite

基本情報

  • 色:青、黄、透明、黄緑等
  • 屈折率: 1.632 ~ 1.646
  • 化学組成: Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)1
  • 硬度: 5.0
  • 比重: 3.1 ~ 3.2
  • 結晶系: 六方晶系
  • 産出場所: ミャンマー、スリランカ、ブラジル、マダガスカル、スペインなど

アパタイトは宝石の素材としてより燐灰石としてリン酸肥料の生産等農工業製品に使われる場合が多く、

宝石質の原石はめったに見られませんが、青、紫、黄緑色、青緑色の透明な形で産出されることがあります。

硬度5であるアパタイトはそれほど硬い石というわけではありませんが、

例えばブルーの輝かしい色合いは好んでジュエリーに使用されています。

一方、アパタイトはまた非常に熱に敏感であるため、宝石職人にとっては扱い難い宝石の一つです。

アパタイト原石

アパタイト原石

出どころ

この鉱物は、1786年にドイツの地質学者 アブラハムヴェルナーによってアパタイトと名付けられました。

1860年にはドイツの鉱物学者 カール・フリードリヒ・オーガストランメルスベルグによって、

フルオロアパタイトとして再分類されました。

アパタイトはベリルやペリドットと類似していて「すべての鉱物学者を誤解させてきた」ことから、

欺くことを意味するギリシャ語のἀπατάω(apatáō)に由来しています。

 

宝石コレクター標本の大部分はフルオロアパタイトタイプとなるので、

フルオロアアパタイトの主な産地としては、ドイツのザクセン州エルツゲビルグにある

エーレンフリーダースドルフで非常に古くからの鉱床があります。

また、ポルトガルのパナスケイラは、宝石質の板状のアパタイト結晶でよく知られています。

紺碧の結晶は、ロシアのバイカル湖地域にあるスリュジャンカで、

一般的に人気のある濃い青色のアパタイト結晶は、ブラジルのバイーア州イピラで産出されます。

他にも注目すべき発生​​地域に、オンタリオ州バンクロフトなどもあって産地ごとに特性があります。

最近では、スペイン産の黄緑色のアパタイトが、レアストーンとしてコレクターに人気があります。

 

見どころ

アパタイトといえば、鮮やかなミントブルーからオーシャンブルーの輝かしいピースですが、

実は産出される多くは緑色で、他にも黄、紫、茶色の品種といった色合いもあります。

スペイン産の黄緑色したものがアスパラガスストーンと呼ばれて収集されていますが、

同色系でブラジルでも産出カットされだしました。

最近になって、スリランカより薄いピンクのアパタイトが注目のレアストーンとして産出されています。

このようにアパタイトは非常に色の範囲の大きな魅力にあふれた石と言えるでしょう。

 

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