もくじ
基本情報
- 色:赤、茶色がかった、オレンジから赤
- 屈折率: 1.787~1.816
- 化学組成: CaZrAl 9 O 15(BO 3)
- 硬度: 8
- 比重: 4.01
- 結晶系: 六角形、疑似斜方晶
- 産出場所: ミャンマーモゴック近郊
ペイナイト(ペイン石)はレアストーンの中でも、きわめて希少なホウ酸塩鉱物です。
鉱物には微量のクロムとバナジウムも含まれています。
結晶は自然に六角形の形をしており、2004年後半まで、
ファセットジェムストーンにカットされていたのは2つだけでした。
最近では、ミャンマーのモゴック地域での広範な調査により、
精力的な調査によっていくつかの新しいペイナイトが特定され、
数千のペイナイトの標本が得られました。
しかし、最近採掘された結晶と断片のほとんどは、
暗く、不透明で、不完全な結晶でした。
透明な原石自体は相変わらず非常に少量で、
その中からさらに少量が原石の結晶として保存されるか、
宝石にカットされています。
出どころ
英国の鉱物学者で宝石のディーラーである
アーサー C. D.ペインによってミャンマーで最初に発見されました。
発見された当時はルビーの鉱床であることもあって、それをルビーと誤認されていました。
1957年に新しい宝石種として確認されたとき、
彼の名である「pain」より、ペイナイトと名付けられました。
見どころ
ペイナイトは、微量の鉄分のため、
トパーズに似たオレンジレッドからブラウンレッドの色をしています。
見どころというか、この宝石の特徴は何といってもその希少性でしょう。
2004年後半まで、ファセットカットされていたのは、
わずかに2つだけだったのですから。
その希少性のために、当時ペイナイトは1カラットあたり
570万から700万円(1ドル≒112円)くらいの価値があった可能性がありました。
ペイナイトは硬度8、優れた輝き、魅力的な赤い色を持っています。
宝石品質の原石は、通常、わずかな破片として発見され、
その結果、ファセットカットするには、
これらの宝石を小さく浅く切る必要があり、
その輝きを損なう可能性があります。
まったくカッターを悩ませる石でもあるのです。
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