クリノゾイサイト Clinozoisite

基本情報

1896年にオーストリアのチロルで発見され、

ゾイサイトとは同じ成分ですが、結晶系が単斜晶系の結晶形に

似ていることから、この名が名付けられました。

結晶は縦に縞模様になっている場合があり、カット石をよく見ると、

その文様が見えることがあります。

屈折率と複屈折は鉄含有量とともに増加します。

出どころ

19世紀初頭からアルプス山脈では、緑簾石とゾイサイトを含む

10 cmを超える淡い茶色の結晶が採れていましたが、

現在では、透明度の高い結晶は主にパキスタンから採れています。

小さいながらも、合衆国のベルビディア山のロディンガイトや

イタリアのピエモンテのいくつかの地域でも発見されています。

イタリア産クリノゾイサイト結晶

見どころ

硬度もそこそこあることからテリも良く、人気のレアストーンです。

色は全体的に茶系ですが、やや黄色みがかったり、

こげ茶であったり、微妙な色合いに変化します。

ピンクや白を過去に一度だけ見かけたことがあるんですが、

以後、見ることがありませんでした。

また、独特の黄金色に輝く内包物を含んでいれば、

さらに、この宝石をより楽しむことができます。

在庫紹介