フローライトタイトル

https://itoishi.com

フルオライト/フローライト fluorite

基本情報

  • 無色、黄、茶、緑、青、紫、ピンク、もしくは、それらを合わせた複数の色
  • 屈折率:1.43
  • 化学組成:CaF 2
  • 硬度: 4
  • 比重: 3.175~3.56
  • 結晶系: 等軸晶系
  • 産出場所:ナミビア、英国、スイス、ナイジェリア、スイス、チェコスロバキア、
    カナダ、ポーランド、イタリア、ノルウェー、ドイツ、米国

日本名は、蛍石(ほたるいし)です。

1852年にジョージ・ガブリエル・ストークスが、

標本が光で照らされたときに青い輝きを生み出す能力を発見しました。

これが、蛍石という名前の由来ともなります。

 

カルシウムとフッ素(CaF 2 )で構成された、

宝石というよりは、どちらかと言えば重要な工業用鉱物となります。

さまざまな化学、冶金、セラミック生成過程で使用されます。

フローライトの成長は、地殻内の熱水鉱床のプロセスによって、

鉱脈に堆積していきます。

 

比重は3.2~と高いので、他の多くの鉱物よりも比較的容易に採れます。

実際、持ってみると少し重さも感じる宝石です。

また、フローライトは比重の違いがなくても、

その特徴的な紫、緑、黄色の半透明から透明の外観は、

鉱物自体を見ればすぐにわかってしまうでしょう。

フルオーライトクリスタル

中国産フローライトの結晶

 

出どころ

ブラジル、マダガスカル、スペイン、中国、日本など、

広く世界中で採れる鉱物です。

 

米国でも採掘可能なフローライトの鉱床は多く存在しますが、

面白いことに、米国で消費されるフローライトのほぼすべてが、

実は輸入されています。

2011年に米国にフローライトを供給した主な国は、

中国、メキシコ、モンゴル、南アフリカです。

これは、米国での製造コストが非常に高いことが原因です。

他の国で材料を製造し、輸入した方が低コストだからです。

 

見どころ

蛍石は非常に人気のある鉱物であり、

様々な色合いが自然に発生する希少な宝石です。

トルマリンと並んで、鉱物界で最も多様な色の鉱物の1つであり、

色は非常に濃く、太陽から暗がりへと持ち込むと、

その名の通り蛍光性を示します。

 

純粋な蛍石は実は無色なのですが、他の宝石同様、

色の変化はさまざまな不純物によって引き起こされます。

フローライトがしばしば形成する大きな結晶では、

その美しさが際立ちます。

一部のディーラーは光沢を高めるために、

フローライトにオイル処理を適用する場合があります。