ネフライトタイトル

https://itoishi.com

ネフライト Nephrite

基本情報

  • 色:半透明~不透明、ダークグリーン、イエロー~ブラウン、ホワイト、グレー、ブラック
  • 屈折率: 1.606 ~1.632
  • 化学組成: Ca 2(Mg、Fe)5 Si 8 O 22(OH)2
  • 硬度: 6.0~6.5
  • 比重: 2.95
  • 結晶系: 単斜昌系
  • 産出場所: 中国、台湾、ロシア、ローデシア、スリランカ、合衆国など

 

ネフライトはカルシウム、マグネシウム、鉄に富んだ角閃石鉱物である

トレモライトまたはアクチノライトの一種です 。

ネフライトといえば、翡翠を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

翡翠には2種類あって、このネフライトとジェダイトなのですが、

そもそもこの2種類は輝光石と角閃石なので、そもそも石の種類が違います。

その違いは硬度と色合いでしょうか。ジェダイトの方が少し硬くて、

半貴石の種類に入ります。

 

ネフライトという名前はラピスラズリ由来し、

そのラピスラズリはギリシャ語の λίθοςνεφριτικόςに由来します。

このギリシャ語 λίθοςνεφριτικόςは、実は「腎臓結石」を意味していて、

このラピスラズリが、昔は薬に用いられていたことがわかります。

毒のある宝石もありますが、このように実際薬として使われていた宝石もあるのです。

 

ネフライトは古代中国の美術品をはじめ、台湾やフィリピン

ニュージーランドのマオリ族のマオリ文化にも深くかかわっていて、

非常に世界的、歴史的な宝石でもあります。

 

出どころ

カナダ西部は、現代の宝石職人ネフライトの主要な産地です。

歴史を通じて中国で最も重要なネフライトの産地は、

中央アジアのホータンとヤルカンドでした。

 

その他、シベリアのバイカル湖地域、ニュージーランド、アラスカ州コツェビューの近く。

ワイオミング州スウィートウォーター川沿い。また、ネフライトはワイオミング州の公式の州鉱物でもあります。

スイスのグラウビュンデン州、ポーランドのシレジアのヨルダヌフ(ヨルダヌフール)近く、

およびブリティッシュコロンビアのターナゲイン川とフレーザー川の谷でも大きな鉱物が発見されました。

1960年にローデシアのマシャバで発見されました。これはアフリカ大陸で最初に発見されたものです。

1965年には、台湾の花蓮(フォルモサ)の近くで発見されました。

 

見どころ

翡翠として出回っているのネフライトは、彫刻、ビーズ、

多くはカボションカットされて販売されています。

一般的に価格は軟石であるため安価な場合が多いのですが、

最近透明に近いネフライトスリランカで採れています。

当店で扱っているネフライトは、グラスグリーンカラーで透明性の高いネフライト

ルースにカットして取り扱っています。

 

在庫一覧

暗緑色のネフライト

クリックすると拡大画像が見れます。 6.178ct 暗緑色のネフライト(日本宝石科学協会ソーティングメモ付) ネフライトは、「ひすい」であるジェイダイトと よく混同される宝石です。 日本の通称名が軟玉 ...

続きを見る