もくじ
基本情報
- 色:無色、淡黄色、緑がかった白色、透過光では無色
- 屈折率: 1.59 ~ 1.62
- 化学組成: CaBe(PO4)F
- 硬度: 5.0~5.5
- 比重: 3.02
- 結晶系: 単斜昌系
- 産出場所: ブラジル、アフガニスタン、ロシア、マダガスカル、スペインなど
1828年にザクセン州エルツ山脈のザウバーグ鉱山で発見され、
ドイツのフライベルクの鉱業関係者であるジークムンド・アウグスト・ヴォルフガング・フォン・ヘルダー
に敬意を表してヴィルヘルム・ハイディンガーによって名付けられました。
ヘルデル石はリン酸鉱物に属し、ヘルデライトの中には、
実際にはヒドロキシルヘルデライトである可能性がありますが、
その違いは、化学組成のわずかな違いです。
単斜晶系の結晶を形成し、しばしば双晶であり、無色から黄色、そして緑色まで色が変化します。
ヘルデライトは希土類鉱物であり、宝石愛好家にはあまり知られていないため、
ファセット用ピースとして販売されることは稀でレアストーンとして知られていますが、
特にカットに適した透明で大きな石も見つけるのは困難です。
現在、現存する最大のヘルデライトはスミソニアン自然史博物館に展示されているものでしょう。
40.1ctのトルマリンと15.93ctのツァボライトの間に挟まって、
中央におかれた宝石がブラジル産の161.08カラットのヒドロキシルヘルデル石で、
おそらくそのサイズと深緑色を備えたこの種の最高の宝石です。
出どころ
ブラジルとパキスタンには、宝石品質のヘルデライトとヒドロキシルヘルデライトを産出する有名な鉱山があります。
特にブラジルのミナスジェライス州には、ほぼ拳のサイズまでの結晶を生産しています(宝石質は別にして)。
色味には、無色とピンク、そしていくつかの緑と紫がかった色が含まれます。
また、アメリカ合衆国のメイン州では、無色および淡黄色の結晶が産出され、
他にも米国ではニューハンプシャー州、オーストリア、ドイツ、ロシアが有名です。
見どころ
ヘルデライトといえば、ビビッドなゴールデンブラウンカラーが魅力的で人気がありますが、
そのほとんどはブラジル産です。
アフリカ産には灰色がかった紫色といった色味があって、あまり見かけることはありません。
また、レアな色味としてアフガニスタン産には淡い緑色と明るい緑色のものがあります。
蛍光性のある色合いが特徴的で、数十年前はそのほとんどが手が出ないほど高額なレアストーンでした。
ブラジルで宝石質の良質なピースが発見されてから、価格が手ごろになりましたが、
その発色の良さでいまだに人気の高いレアストーンの一つです。
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