もくじ
基本情報
- 色:白、茶色、無色、淡黄色、灰色、緑がかった灰色、ライラック、ややピンク
- 屈折率:1.70 ~ 1.75
- 化学組成: AlO(OH)
- 硬度: 6.5~7
- 比重: 3.2~3.5
- 結晶系: 斜方晶系
- 産出場所: 合衆国、ノルウェー、イギリス、トルコ、アフガニスタン他。
ダイアスポアは1800年代初頭から流通しており、
ジョージ・クンツの著書「宝石の奇妙な伝承」でも言及されています。
石の名はキリスト教由来の名前ドロシーから来ています。
ラテライト、ボーキサイト、およびアルミニウム粘土層に広く分布しています。
アレキサンドライト、カラーチェンジガーネット、
カラーチェンジサファイアと並んで、
ダイアスポアは、照明条件によって色が変化する可能性のある
数少ない宝石の1つです。
最近では、この石に「ズルタナイト」という商品名が使われています。
出どころ
最初に合衆国のマサチューセッツ州やペンシルベニア州で
宝石質の原石が見つかっていましたが、非常に希少でした。
現在では、その多くがトルコのアナトリアで採掘されており、
その供給は非常に限られています。
他の産地としては、南アフリカ、ポストマスバーグ地区でマンガン含有品種、
アフガニスタン、イギリスやノルウェーなどでも産出されています。
当店では、主にアフガニスタン産を扱っています。

トルコ産V字型ダイアスポアの結晶
見どころ
通常、色の変化はそれほど強くありませんが、
太陽の下ではキウイグリーン、またはグレーから、
電灯の下ではロードライトの紫がかったピンクに変化することがあります。
最も多く採れる典型的な色味は薄茶色がかった色で、
残念ながらこの色味は人気がありません。
最近人気が高いのは、品格ある薄ピンク色~薄紫色です。
マサチューセッツ州チェスターでは鈍い淡黄色、
トルコ産の石が緑色に蛍光を発します。