ルチルタイトル

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ルチル Rutile

基本情報

  • 色:緑がかった黄色、赤色、赤褐色、緑がかった青、茶色
  • 屈折率: 2.62~2.90
  • 化学組成: TiO2
  • 硬度: 6.0〜6.5
  • 比重: 4.2
  • 結晶系: 正方晶系
  • 産出場所: スリランカ、タンザニア、バフィン島、カナダなど

日本名では、金紅石(きんこうせき)といいます。

二酸化チタンの結晶の一つで、チタン単体が取り出されます。

上記の屈折率を見るとわかるように、

ダイヤモンドよりも輝きの大きい宝石です。

 

出どころ

ルチルクォーツなど他の宝石質の鉱物の中にあることで、

宝石そのものの美しさの引き立て役として古くからありました。

近年では、ダイヤモンドより屈折率が高いものの、

自然界に透明な宝石質のルチルがないため、

ティタニアやレインボーダイヤモンドなどが、人工的に作られました。

ルチル結晶

ヘマタイト上に成長したルチル

 

見どころ

現物は黒っぽく、光にかざすと赤い宝石だとわかります。

 

ルチル単体の宝石として、販売されることはほとんどなく、

多くは、水晶の中にルチルの針状結晶が入って、

ルチルクォーツ」などと呼ばれ、一般に流通しています。

 

ルビーやサファイアに含まれると、スター効果を起こし、

スターサファイアスタールビーとして売られています。

 

近年、ルチルの赤い色に注目が集まり、スリランカのカッターのうちで、

これをカットし、ルチルそのものの宝石が市場にあります。

 

宝石質の原石がとても小さいために、結晶の構造に合わせて、

多くはバゲットカットされ、オーバルやラウンドカット、

ピアカットなどは見たことがありません。

 

レアでとても小さなものですが、光にあてたり透かしたりすることで、

鋭いレッドカラーの色合いを楽しむこともできます。

 

在庫紹介

赤褐色のルチル

クリックすると拡大画像が見れます。 1.358ct 赤褐色のルチル(日本宝石科学協会ソーティングメモ付) 赤褐色の天然ルチルのルースです。 通常内包物としてクォーツ内にあって、ルチルクォーツとして 一 ...

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