タンザナイト Tanzanite

基本情報

ゾイサイトの一種であるタンザナイトは、

透明な青からバイオレットブルーカラーを呈した商品名を表しています。

タンザナイトは、特に指定がない限り、一般的に加熱によって加工されます。

加熱されていない結晶は、緑、紫、黄色がかった、

または水色である可能性があります。

茶色がかった色が採掘時には最も一般的です。

380℃で加熱すると、濃いトップブルーサファイアの色になります。

驚いたことに、加熱後に最も価値のある紺色の宝石に変化するのは、

一番地味な暗褐色の結晶なのです。

まるで、醜いアヒルの子のようですね。

この加熱処理は、発掘最初の頃から一般的で、

ちょうど、エメラルドにオイル充填処理をするように

当たり前のようになっています。

出どころ

名前の由来ともなっている通り、

タンザニアのみ採掘される宝石です。

特にタンザニアのアルーシャの町の近くでのみ

見られるタンザナイトは、珍しく埋蔵量も多く、

需要を満たすのに十分な量で入手できる珍しい宝石です。

しかし、採掘量が年々変化し、あたかもワインのように

年々価格が変動する点も珍しい宝石です。

タンザナイトの結晶

見どころ

手ごろな価格で美しく豊かなバイオレットブルーのタンザナイトは、

近年最も人気のある宝石の1つになっています。

タンザナイトは三色性であり、顕著な多色性を示します。

これを考慮しながらカットするのが、カッターの腕の見せ所です。

日本では、あまり一般的ではありませんが、

海外では、この多色性や色合いで厳密な等級分けがなされ取引されています。

ちなみに、色を評価するGIAカラーガイドなるものもあります。

近年、加熱処理されていないイエローカラーの石が、

市場でレアストーンとして出回っています。

厳密には、色合いがイエローなのでイエローゾイサイトなのですが、

特別にイエロータンザナイトとして高額で取引されます。

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