基本情報
- 色:赤褐色から褐色。緑、茶色、黄褐色、たま白っぽい色。透過光では黄色、無色。
- 屈折率: 1.78~1.85
- 化学組成: Ce(PO 4)
- 硬度: 5~5.5
- 比重: 4.6~5.4(希土類元素によって大きく変化します)
- 結晶系: 単斜晶系
- 産出場所: アメリカ、パキスタンなど
日本名では、モナズ石という、セリウムなどの希土類元素を含む石です。
1829年にドイツの鉱物学者 であるヨハン・フリードリッヒ・
オーガストブライトハウプトによって名付けられました。
鉱物学者」の名前からではなくて、結晶から孤立して存在していることから、
ギリシャ語の「孤立する」から来ています。
出どころ
今日、世界のモナザイトのほとんどは、
インド、マレーシア、ベトナム、ブラジルの沖合海域で産出されています。
インド南部とスリランカには、有名な海外資本のモナザイト鉱山があります。
オーストラリアが、かつての世界最大のモナザイト生産国であったのですが、
国民の反対にあって、フレーザー島での採掘を停止した後、
1990年代以来、オーストラリアでは、ほとんど産出されなくなりました。

水晶とモナザイト/www.iRocks.comの画像から
見どころ
化学式にCe(セリウム)が含まれていますが、
Ceの代わりに他の希土類元素(Nd、La、Sm、...)を常に少量含んでいます。
このことから、パワーストーンとして、海外では人気のある石の一つです。
ほとんど不透明な石が多く、透明性の高い宝石質のものがあればラッキー。
過去、米国の南東海岸に沿った沖合の鉱床からでも採れていました。