ハックマナイトタイトル

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ハックマナイト Hackmanite

基本情報

  • 色: 青、バイオレット、白
  • 屈折率: 1.47
  • 化学組成: Na8Al6Si6O24(Cl.S)2
  • 硬度: 5.5
  • 比重: 2.25
  • 結晶系: 等軸昌系
  • 産出場所: ロシア、パキスタンなど

和名はハックマン石です。

ソーダライトの変種ですが、その名の通りソーダ⇒ナトリウムの含有量が多い石です。

この一般的なソーダライトにわずかにイオウを含んだものがハックマナイトとなります。

世界的には、ハックマナイトより、ハックマナイトも含むラピス・ラズリが有名です。

 

出どころ

ソーダライト自体は1911年にソーダの含有量が多いことで名付けられましたが、

ハックマナイトは、ロシアのコラ半島で1980年代に発見され、

ビクトル・ハックマンによって命名されました。

このロシアをはじめ、アメリカ、アジアで広く産出されますが、

最近では、パキスタンで多く取れているようです。

 

見どころ

ホワイトカルサイトを含む場合が多く、

この白色とラピス・ラズリよりも濃い青紫との組み合わせも美しい宝石です。

 

太陽光にあてると、数分ほどで青紫が濃く色合いが変わり、

影においてもしばらく色味が持続する面白い特徴を持っています。

これを、テネブレッセンス効果といいますが、ラテン語の「暗闇」から来ています。

ハックマナイトの色の変化

テネブレッセンス効果

 

このハックマナイトとアフガナイト、ソーダライト、ラズライトなどいわゆる兄弟にあたる宝石が、

色々と混ざり合って構成されているような、レアな宝石も存在します。

ラズライトインアフガナイト

アフガナイト中にラズライトの結晶

ただ、このような混合石は珍しく、魅力的なのですが、

難点はソーティング(簡易鑑別)に思うような結果が現れないことです。

たとえば、ハックマナイトで購入した宝石が、ソーダライトだったり、

アフガナイトで購入した宝石が、ラズライトだったりしてしまいます。

 

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