もくじ
基本情報
- 色: 白、灰色、緑、黄色、赤
- 屈折率: 1.543~1.554
- 化学組成: (Ca、Na)(Al、Si)4 O 8
- 硬度: 6~6.5
- 比重: 2.66 ~ 2.68
- 結晶系: 三斜昌
- 産出場所: コロンビア、合衆国、内モンゴルなど
個性的な特徴を持った石の多い長石グループに属する石です。
化学式は(Ca,Na)(Al,Si)4O8となります。
上記の化学式の成分の多寡によって、
オーソクレーズ、アルバイト、オーソクレース、ラブラドライトなどの鉱物名に変化します。
その中には微妙な成分の違いもありますので、
フェルドスパー(長石)と
最後に付け加えられることが多いです。
出どころ
アンデシンは、最初に1841年、コロンビアのチョコ県や
カウカのマルマト鉱山で発生されました。
名前の由来は、アンデスに因んでいます。
市場にはコンゴ産で多く出回っていますが、
これは内モンゴル当たりの産地だと思われます。

アンデシンを含む鉱物
2000年代初頭、赤と緑の宝石が「アンデシン」の名前で
販売され始めましたが、
薄い黄色の内モンゴル産の石を1000℃くらいの高温で
熱することによって赤色にし、
流通させていた事実が発見され、市場に衝撃がはしりました。
その衝撃からか、アンデシンに関する情報は
あまり出回らくなりました。
見どころ
比較的濃い緑の色味や、カラーチェンジといったものは、
ほぼ加熱処理されていると思っていいでしょう。
自然な赤色のアンデシンは、
そのまま自然銅の赤身を含むチベット産に見られます。
薄い黄色のアンデシンは、比較的大粒で市場にありますが、
扱う人が少なく、妙な希少性があります。
アメリカ合衆国オレゴン州にサンストーンの産地があるためか、
あるいは加工しやすく、輝きも楽しめる石だからでしょうか、
アメリカで特に人気高い石です。
また、アンデシンにもサンストーン同様
キラキラとしたアベンチュレッセンス(小さな自然銅のキラキラとした輝き)
が見られる種類もあります。